「実務に直結する経験と学びを得ることができた」
コンサル・研修を通じて、コープデリ連合会の新たな開発標準プロセス策定と人材育成に貢献
(写真左)コープデリ生活協同組合連合会 情報システム 第1システム部 部長 村山 祐司 様
(写真中)コープデリ生活協同組合連合会 情報システム 第2システム部 部長 鈴木 治彦 様
(写真右)セックス 漫画 取締役 イノベーション事業部 部長 塚本 公士
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コープデリ生活協同組合連合会様(以下、コープデリ連合会様)は、生協として日本最大規模の事業連合であるコープデリグループの宅配事業や店舗事業などの本部機能を担い、関東信越の1都7県で計520万人を超える組合員のくらしを支えています。
リンプレスは、コープデリ連合会様のシステムの再構築プロジェクトに関連した『システム開発標準策定支援』(コンサルティング)及び、情報システム部門への異動者向け教育プログラムとして『Linpress Academy』と、プロジェクトリーダー基礎研修『PL教室』という2つの研修を実施いたしました。
今回は、リンプレスのコンサルティング・研修の導入に至った背景や実際に得られた成果について、情報システム 第1システム部 部長の村山 祐司様と、同 第2システム部 部長の鈴木 治彦様の2名にお話を伺いました。
プロジェクト概要
導入前の課題
→現在のPMBOKをベースに新たなシステム開発標準プロセスを策定する
→自学やOJT以外で、ITの基礎やITプロジェクト全体の流れを体系的に学ばせたい
導入後の効果
ーまずは所属部署の役割や担当業務について教えてください。
コープデリ生活協同組合連合会
情報システム 第1システム部 部長
村山 祐司 様
村山様:
コープデリ連合会の情報システム部門は大きく4つの部門(第1システム部・第2システム部・ECシステム部・システムサポート部)に分かれていて、全体では約70名が在籍しています。
そのなかで、第1システム部は主に宅配関連のシステムを担当しており、約30名程が所属しています。
鈴木様:
第2システム部は主に店舗・会計関連のシステムを担当していて、約15名程が所属しています。
ーリンプレスに依頼をする前は、どのような課題をお持ちだったのでしょうか。
鈴木様:
リンプレスにご相談させていただいた2021年当時、弊会のシステムのリプレイスにおいてリリースが遅れてしまうなど様々な問題を抱えていました。
プロジェクトを振り返り、再発防止に向けた取り組みを整理していく中で、まずは外部の力を借りて「システム開発標準ガイドライン」や「情報システム開発規程」を見直すことを検討していました。
これらは約15年前にPMBOK(第4版)をベースに策定しましたが、なかなか改定が進んでいなかったため、実際のプロジェクトを進める上で上手く機能していなかったんです。
ちょうどそのタイミングで、リンプレスから届いたメールでPMBOKに関する情報提供があったため、まず開発標準プロセス策定支援に関して相談をさせていただきました。
コープデリ生活協同組合連合会
情報システム 第2システム部 部長
鈴木 治彦 様
ーリンプレスに依頼を決めたのは、どのような経緯があったのでしょうか。
鈴木様:
リンプレス以外にも複数社に提案を依頼しましたが、各社の提案内容を比較検討する中で、我々が作っていた開発標準とリンプレスの提案内容が最もフィットすると思いました。
当初はオレンジブック(※1)にある“テーラリング”(※2)という言葉自体あまり馴染みがないものでしたが、再発防止策を実行するうえで全プロジェクトに開発標準を適応させることは難しいので、こういった考え方は非常に重要だと感じましたね。
(※1)リンクレアグループ独自の開発標準プロセス
(※2)標準プロセスのうち、自プロジェクトに必要なものだけを適合させること(語源は服を仕立てる)
また、約20年程前になりますが、(リンプレス/リンクレアグループの)公開講座にもよく参加していたので、そういった面でもノウハウを持っているのでしっかりとやってもらえそうだという安心感がありました。
ーコンサルティングを実施したことで、どのような効果が得られましたか?
鈴木様:
再発防止策のベースとなる開発標準プロセスやガイドラインがしっかりと策定できたことはもちろんですが、プロジェクトを通して人材の育成にも繋がったので非常に良かったと感じています。
プロジェクトには若手からベテランまで参画しましたが、特に若いメンバーにとって貴重な学習・スキルアップの場になったと思いますね。
「システム開発標準ガイドライン」などの改定を行う『開発標準委員会』という組織の中では、当時のプロジェクトメンバー全員が品質管理担当という役割を担っています。
その組織には引き続き新たなメンバーを迎える予定ですが、その際は彼らが講師となって教育を実施してもらい、全体の底上げを目指しているんです。
座学で学んだだけではなかなか実践までに至らないですし、自分が教える側に回ることでより深く理解できますからね。
そういった面でも本プロジェクトの成果を感じており、非常に感謝しています。
ーその後、情報システム部門への異動者向け教育も実施いただきましたが、こちらはどのような経緯があったのでしょうか?
村山様:
情報システム部門全体の平均年齢が上がってきたこともあり、徐々に世代交代に向けた準備をしていく必要性を感じていました。
そこで最近では、コープデリ連合会の取り組みとしてある「チャレンジ公募」という仕組みを使って、情報システム部門への異動希望者を募集しています。
過去に2~3回実施していますが、この制度を活用してこれまでに10名程が情報システム部門に異動しています。
その多くはこれまで宅配センターや店舗業務を担当してきた職員で、IT・情報システムに関しては未経験であることが多いんです。
そこでまずはIT・情報システムの基礎や、ITプロジェクトの全体像を理解してもらうために『Linpress Academy』(研修)の導入を決めました。
ー実際に受講者の方々の反応はいかがでしょうか?
鈴木様:
私の部門から参加したメンバーは「通常の2週間に1回のペースではなく、毎週受講したい」という感想でした。
新たに業務を覚えていく中で、早いうちに色々な知識やスキルを吸収していきたいという想いがあったのだと思います。
また、ITパスポートの取得に向けて自学自習を進めていましたが、『Linpress Academy』で最初にITの基礎知識やITプロジェクト全体の流れを掴むことができたので「異動してすぐに、この研修を受講できて良かった」と言っていましたね。
村山様:
本人たちにとって、他社の方と一緒になって研修を受講できたことも良い体験になったと思います。
私自身も過去にリンプレスの研修を受講したことがありますが、自分たちと考え方・やり方が違う他社から得られる刺激は非常に大きかったですからね。
今回はコロナ禍ということもあってオンラインでの研修参加になりましたが、今後は集合形式で受講できるようになるとより良いと思います。
ーリンプレスの研修はどのような会社におすすめでしょうか?
村山様:
我々は生協という組織の情報システム部門ですので、IT企業やITベンダー程の高度なスキルを求めているわけではありません。
ただし、ユーザ企業側においても、ある程度ITの基礎は理解していないとベンダーと会話が成立しませんし、正しくレビューや評価をすることもできません。
そういった意味で、我々と同じように各現場から情報システム部門への異動者を迎える企業や、IT・システム化を推進する役割を担う方にリンプレスの研修をお勧めします。
ー今後の展望やリンプレスに期待することがあれば教えてください。
村山様:
情報システム部門としては、私が委員長を務める『人材育成委員会』という組織があり、今後の教育計画等を行っています。
現時点では異動者にはまず『Linpress Academy』を受講させていますが、その先、実際にどのような業務を任せるのか、数年後にはどのような人材を目指すのかといった明確なキャリアプランまでは検討できていない状況です。
まずはその整備を進めて一定の道筋を示した上で、リンプレスの研修プログラムを適宜活用していきたいと考えています。
鈴木様:
現在、数年先を見据えた比較的大きな規模のプロジェクトが動いていますが、作成した開発標準が上手く活用されたり、研修で学んだ内容を十分に発揮して活躍することを期待しています。
リンプレスには引き続き幅広く情報提供いただけると嬉しいです。
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